純米大吟醸

日本酒は、米、米麹、水を主原料とした、日本の伝統的なお酒です。日本酒の定義は酒税法で定められており、原料や製造方法、アルコール分(22度未満)などの条件を満たしたお酒を「清酒」、そしてここがポイントなのですが国内産米使用、国内醸造の清酒のみが「日本酒」と呼ばれます。

日本酒は、原料や精米歩合などの違いによって、8種類の「特定名称酒」に分けられます。
この特定名称酒をすべて覚えるのは大変ですが、大きく2つに分類されます。
大吟醸、吟醸酒のようにアルコールを添加して造られたものとそうでないものになります。アルコールを添加しないで造られた日本酒の頂点が「純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょうしゅ)となります。

純米大吟醸酒は、米、米麹、水のみを原料として、50%以下の精米歩合の米を使い、吟醸造りという製法で造られる日本酒のことを指します。吟醸造りは大吟醸、吟醸酒と同じく低温下の長期発酵、精米歩合を高くして仕込む方法ですが、特に純米大吟醸酒は、米、米麹、水のみを原料としているところにポイントがあります。大吟醸酒と違いアルコールを添加せず米、米麹、水のみで仕込むため、米らしい旨味やコクを感じるお酒が多い傾向にあります。香はフルーティーと表現され、リンゴやナシ、パイナップルのような甘酸っぱく、みずみずしい香りやバナナやメロンなどのおだやかで奥深い香りがありますが、グラスの上立ち香もさることながら口中で香る含み香もとても魅力的なお酒です。
純米大吟醸が最上クラスの日本酒という考え方もありますが、大吟醸の方が香りが華やかでスッキリしている傾向があり銘柄によるので一概には言えませんが、米の旨みやコクを多く感じたいなら純米大吟醸を最上級とし、さわやかな飲み口や華やかな香りを重視したい方には大吟醸がおすすめとも言えます。

純米大吟醸酒の場合は、その淡麗な味わいと華やかな香りが特徴であるので冷酒でいただくのが一番良いお酒とも言えます。逆に温度を上げすぎると香りのバランスが崩れてしまうため、お好みでどうしても熱燗などにするには注意が必要です。冷たい分、香りも穏やかになりますが、純米大吟醸酒の場合は十分にその味わいを感じることができます。ただ5度以下ですとせっかくの味わいが小さく感じられますので、7度から位をおすすめと致します。

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