大吟醸酒(だいぎんじょうしゅ)

大吟醸は、吟醸(ぎんじょう)造りという醸造法で造られます。

精米歩合の高い白米(精米歩合50%以上)を低温でゆっくり発酵させ、搾りの工程では粕歩合(上槽で得られる酒粕の使用白米重量に対する割合のことで、一般論的にはこれを高くした搾りの方が綺麗な酒質で美味しいとされる)を高くするとフルーティーで香高いお酒となります。その香はリンゴ・ナシ系のサッパリとした香やバナナ・メロン系のやや甘い香など造りによっても違いその味わいは雑味が少なくすっきりと滑らかな飲み口となります。

醸造アルコールを添加しているため、爽やかで軽快な酒質となります。これだけの手間と最高峰の技術を要した造りなのにアルコールを添加するということに疑問をお持ちの方も多いでしょう。添加というと副材料としてのカラーと体に悪いものという感覚の方もおられます。このアルコールとは醸造用アルコールと言われ、科学的に合成された物ではなく主としてさとうきびなどを原料として発酵.蒸留することで造られます。ほとんど無味無臭で添加しても酒本来の風味を邪魔することはありません。アルコールに香の成分が良く溶け込むので醸造の中で出来た果物を思わせる香が液体に残り、酒器にお酒が注がれた時に飲む人の前でふわーと香が広がるのです。

約7~10℃がすっきりと飲みやすくおすすめですが、少しずつ温度が上がり立ち上る香を楽しみに飲むのもまた美味しいものです。

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